これだけは堪忍して～～～

先日、夫の実家で夕飯時にイナゴの佃煮が出された。
以前にも、一度、食べさせられそうになって困った事があるのだが……。
―――そうなのだ。私は虫全般が大っ嫌いなのだ。
イナゴの佃煮なんて、虫にしか見えないし、食べられる人間が傍に居るってだけでも
『ぞぞぞっ!!』って感じなのだ。
お陰で、娘はイナゴの佃煮が大好きになってしまった。
夫とその父親は昔から好きだったようなのだが、
如何せん、私の実家の食卓にはそんな物上った例がない為に、
私はどうしてもそれが食べ物で有ると言う感覚にはなれないのだ。
ただ、知識として『これは珍味の一つ』と知っているだけで。

私の実父に言わせると、
「筑紫もイナゴも、そんなモン食わんでも他に一杯食べ物が有ったからな」
だそうで、多分、父も苦手なのだろう。
これらの『珍味』に対しては、触手が動かないみたいだ。

そのイナゴ、残った分を息子と孫可愛さのあまり、私の意志を全く無視してくれて
帰りのお土産に持たされてしまった。
で、その後どうしたかというと……。
ぜ～～～んぶ、夫のお弁当の中に放り込んでやりましたさ。
ええ、ぜ～～～～～～～んぶね。