管理人の呟き
築40年以上の物件……
不思議な小噺を一つ。
『資産価値』
先日来、というか、結婚して以来の案件なのだが。
私達家族は、義父夫婦が、40年以上前に購入した家に住んでいる。
私達若夫婦(…一応はね)が、新生活を始める時に、
「此処に住め」と言うお達しが有ったので、
夫の育った家でも有るし…と思い、義父の言葉通りに
住み始めたのだ。
でも。
その時点で、既に建てられてから約40年近く経っている訳で。
毎年初夏には、必ず『白蟻様』が顔をお出しになられる物件だったのだ。
よくよく聞くと、この物件は田んぼを埋め立てて造成された土地だと言うではないか。
土地全体に程よくお湿りが有るのだろう。
然も、である。
私達が住み始めた途端、義父は勝手に不動産屋を何人も連れて来ては、
見積もりをさせるようになったのだ。
多分。
『此処にはまだまだ人が充分に住めるんですよ』
というパフォーマンスを私達にさせるつもりで、
此処に住まわせたのだろうと思われる。
だが、相手(不動産屋)も専門職だ。そんな物に引っ掛かるわけが無い。
中々、思うような値を付けて貰えない事に、
苛立ちを隠せなくなったらしい義父は、その矛先を
私達息子夫婦に当たる(?定かではないが)ようになって来た。
そして顔をあわせる度に、
『資産価値を上げろ~~~、資産価値をあげろ~~~~』
と何かの呪文のように口答えの出来ない私に対してだけ、言ってくる。
その事を「お父さんがこの家の資産価値を上げろって言ってるけど、
どうしたら良いのかな?」と夫に相談するような形で伝えると、
夫は、一言で断罪する。
「無理。この家にそんな無駄金は注ぎ込めん。そんな位なら、二束三文でも良いから
此処売ってしまった方が良い」
と。
………まぁ、夫の気持ちも義父の気持ちも解からなくもない。
合理的な夫にしてみれば、古い家と自分達が暮らすには不相応なほど大きな義父達の家(築10年)を
両方処分して、もう少しこじんまりとした、使い勝手の良い家を…と言う気持ちが強いのだろう。
義父にしても、自分達が苦労して子育てしながら手に入れたマイホームをどうにか少しでも
良い値で売りたい…と。
だけど。
今売られたら、私達は果たして何処に住めば良いんだね?お義父さん。
毎月家賃もちゃんと払っているのに、『先住権』は義父の頭の中にはさっぱり無さそうだな、こりゃ。
全てが自分の思い通りになると思っているんだろうな。
(はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………)
ブログ履歴
カレンダー
カテゴリー
最新コメント
最新記事
最新トラックバック
PROFILE
正確が大雑把?なおばちゃん管理人。