そろそろ……;

巷では、『バレンタインデー』のお返しの日として
定着してしまった感の否めない『ホワイトデー』が、
今年もやって来る。

我が家では、毎年『バレンタインデー』に、義兄(夫の姉のご主人)へ
義理チョコを贈るコトが何故か義務付けられている。
にも拘らず。
『ホワイトデー』のお返しは一度も貰った事が無い。
一度、『バレンタインデー』の事は覚えていたのだが、
義兄の存在をコロリと忘れて(何しろ彼は中々義実家に遊びに来る事が無いので)
チョコレートをあげなかった年が有ったのだが。
その後が、大変だったのだ。
義姉から夫に(然も夫の仕事中だ)電話が何度も掛かって来て、

「今年は、バレンタインデーのチョコ、あんたのトコから貰えてないって
　言ってウチの人拗ねているんだけどっ!!今からでも良いから、何か贈ってやってよっっ!!」

･･･……そんな事言われても。
既に、バレンタインも終わって1週間も経ってしまっているというのに……。
だけど、それが原因かどうかは知らないけれど、

「最近夫婦喧嘩が多くなった」とか、
「私達夫婦が仲違いするようになったのは、　あんた達のせいだっ!!」

みたく言われては、此方としても侵害だったので、
私も大人気なく。

「だったら、これでも贈っとけばっっ!?」

と夫に渡したのが、超特大の薄っぺらいハート(管理人の自作である)型の
チョコレートである。
どうやって、それを渡したのかは定かではないが、
『チョコレートを貰った』
という事実だけに目を向けたらしい義姉夫婦は、
納得してしまったらしい。
どうやら、私の嫌味は通じなかったようで、かなり悔しい思いをした。

少し穿った見方をすれば、直ぐに解かると思うのにねぇ。
薄っぺらいハートの意味が。

どうやら夫は、私の嫌味に気付いていたようだが、
夫も腹に据えかねていたらしく、それをそのまま姉夫婦に渡したとの事。

後日談。
『あの夫婦には、金輪際関わりたくないし、
　最低限、ウチを巻き込まんで欲しいよな』
突然、そんな事を言い出した夫。
普段は身内(義実家系)には、簸たすら甘く、
私がイラ付くほどの許容量を見せている夫にそう言わせた義姉夫婦。


それにしても。
チョコレート一つの事で、これだけ大騒ぎの出来る、
彼等は、一体、何者なんだろうか?

未だ持って、理解不能な人種である。